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【報告】水害から逃れるため個人でできること [  ・水害対策]

今回の東日本豪雨により甚大な被害を被られた、茨城県常総市および宮城県大崎市の
皆さまには心よりお見舞いを申し上げます。
一日も早く復旧、復興されることを願って止みません。

浜松市の水害は、堤防決壊には至らなかったものの、多くの箇所で冠水被害があり、
SNSやメールを通じて、友人知人から心配のメッセージをいただきました。

取り急ぎfacebookで状況をお知らせ致しましたが、もう少し詳しく報告したいと思います。

DSCF5051.jpg
■自宅前の道路(2015年9月9日 AM8:10)
浜松市内は48時間の積算雨量が300mmを超える大雨で、前面道路は6~8cm冠水
致しました。 

 

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■前面道路の様子
この状態を確認したのは、土地を取得した直後の2004年12月以来ですが、今回の
台風18号による大雨以外では、この10年間で1回だけあったと記憶しています。 

言ってみれば5年確率の大雨と言うことになります。

 

我が家の土地は、旧東海道(国道257号線)と掛塚舞阪線を分水嶺とした、馬込川の流域
上流部に位置しています。

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■北側の国道257号線(旧東海道)方面
正面奥の、車後部が見える道路が旧東海道、国道257号線で、手前から比べるとやや
高くなっていることがわかると思います。

 

DSCF5066t.jpg
■南側の掛塚舞阪線方面
正面に車が走る通称「掛舞線」は、西側の旧東海道と柏原交差点で合流し、掛舞線の
南側は、国道一号線を超えると遠州灘(太平洋)になります。

掛舞線に向かってやや登り勾配であることがわかるように、旧東海道と掛舞線は古くからの
道路として利用されており、周囲より高いことがわかります。

そのため、これらを分水嶺(ぶんすいれい)として、降った雨は南北に振り分けられて
旧東海道に沿って流れる都市排水路に集まり、やがて馬込川に合流し、海に流れる
わけです。


その過程で地盤高が低く、最も水が集まる場所が現在の可美公園周辺で、大正9年に
作られた地図を見ると大きな蓮池だったことがわかります。 

そのため、当時は蓮池から馬込川につながる沢があったことから、小沢渡(こざわたり)、
新橋(にっぱし)、新津(しんづ)と言う地名が付けられたものと推察できます。 

 

2004年12月の集中豪雨で道路冠水した際、冠水エリアと古地図から得られた情報の
擦り合わせをし、設計に着手する際、地盤面の高さ設定に組み込むことが出来ました。

高さ設計.jpg
■道路を基準とした計画地盤面と1階の床面
土地購入時点での地盤面は、道路とほぼ同じ高さでした。
2004年12月の集中豪雨による道路冠水は、くるぶしまでありましたから約10cm。

コンクリートブロックの基礎となっている敷地境界石の天端を、設計地盤面(GL)と設定し、
GL=道路高+300mm、1階の床高(1FL)をGL+200mmとすることで、
1FL=道路高+500mmとする設計としました。

 

DSCF5077.jpg
■今回初めての実測
1FL=道路高+500mmに対し、+580mmでした・・・。(あれっ?)
理由は、敷地境界石の高さを道路高+300mmと勘違いしていたからですが。 

基礎工事に着手するにあたり、基礎梁の床付け面を現地盤とし、基礎スラブと現地盤との
隙間は砕石クラッシャーランで締め固め、基礎周囲は山土で盛土をするようにしました。


外構設計では、カフェ店舗へのアプローチで段差を感じないように緩やかに擦り付けて
いますから、一般の方にはフラットにしか見えないようでした。 

 

土木設計やランドスケープの実施設計に従事した経験があれば、土地の傾斜を読んだり、
設計することは比較的慣れているはずですし、1/200~1/500スケールの図面中で
地面のアンジュレーションを操作し、水の流れをコントロールすることを常としていました
から、一般の方とは意識の向くところが異なるわけです。

建築と言うとどうしても上物に意識が集中しがちですが、今回の水害を機にこんなところも
重要だと言うことを知っていただければと思いました。 


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