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「ビオトープ」が目指すもの [ ・New_ビオトープのある研究所]

「ビオトープのある研究所」の設計を担当する事が決まってからこれまで自問自答
してきましたが、実際に形になってきたことでようやくその答えが見えてきました。

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■5/24の状況
雑木林の中の水辺景観をイメージしてきましたが、かなり近いものに仕上げて
くれました。
設計図では表現できないため、手描きスケッチを何枚も描き、施主に設計意図を
説明し、打合せた結果を現場監督と造園屋さんに伝えて進めてきました。



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■水辺のイメージ
この写真は川のもので、これを目指しているわけではありませんが、見比べて
いただくと雰囲気が良くわかると思います。



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■水辺景観のイメージ
川を橋の上から撮影した写真ですが、この写真から狙いを説明しました。
写真左上に「サギ」が一羽、居るのが見えると思いますが、完成して数年後には
こうなれば良いなと思っています。



「ビオトープ」と聞くと「池」や「湿地」を思い浮かべる方が殆どで、不思議で
仕方ありませんでした。
なぜなら「池」や「湿地」であれば、既に言葉として定義されているわけで、わざわざ
「ビオトープ」などと言う言葉を使用する意味がありません。


本プロジェクトのクライアントは、これまでの固定概念を打ち破る革新的な製品を
幾つも開発している企業ですから、「ビオトープ」においても本質的な価値を求めて
こられました。
そんなクライアントさんの要求が後押ししてくれたことで、表面的な「ビオトープ」
ではなく、ビオトープの本質に迫り、出来る事なら再定義したいと思うに至りました。



前置きが長くなりました。
結論を申し上げると、このプロジェクトにおける「ビオトープ」とは池や湿地と
言った「モノ」の事では無く、産業革命以降の近代化により壊してしまった自然を
人為的に再生しようと試みる手法のコンセプトの事と定義しています。

自然の生態系はバクテリアを含む目に見えないものから、周囲数キロ圏に生息する
鳥類、昆虫類を含む多様な遺伝子のバランスで成り立っていますから、同じものを
再現する事はできませんから「試みる」としました。

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内装工事の様子 [ ・New_ビオトープのある研究所]

本業、副業(ひなたCAFE)ともに何かしら進捗はあるものの、まだ正式に報告
できなかったり、報告するには微妙な変化だったりするため更新できない場合があり
ますが、決して忘れているわけではありませんから引き続き宜しくお願い致します。

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■カフェテリアから見たエントランスホール
天井の仕上げと空調、照明器具の取付け後、壁のジョリパットが終わりました。
この後、土間には300角の磁器質タイルが張られ、床にはフローリングが施されます。


この研究所には、世界中からお客様が来社される予定ですが、クライアントさんの
要望で日本的な洗練された雰囲気を要望されました。
そのため、華美にならず高価な材料を使わずに、建築では高速道路のサービスエリア
程度のグレード感を目指しました。

その分、外構部分のいわゆる「ビオトープ」で他の企業との差異を表現しています。
これまでのビオトープと言うと「沼地」や「湿地」の様なランドスケープ(景観)が
主流でしたが、このプロジェクトではその固定概念に一石を投じる提案をしました。


木道をめぐらしたビオトープを散策するのも楽しそうですが、雑木林を背景とした
水辺景観が迫る来客ゾーンや執務空間は中々のものになりそうで、一般の方にどう
感じられるか不安と楽しみが複雑に交錯しています(笑)


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ビオトープ第2工区の工事着手 [ ・New_ビオトープのある研究所]

研究所棟は内装工事が急ピッチで進む一方、研究所棟をグルっと取り囲む
「ビオトープ」の本格的な工事が始まりました。

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■第3工区から見た第2工区
最初に申し上げると、今回のプロジェクトで言う「ビオトープ」とは池や湿地
と言った水辺景観の事ではありません。
昨年6月にゼネコン各社に見積り依頼をした際、まずそこから説明をしました。

と言うのも「ビオトープ」の定義を間違って理解されると、一番大切な品質目標を
間違えてしまうためです。


設計事務所と言うと、図面を描いて見積もってもらい施工業者さんを選定して
「あとよろしく~♪」と思われる方もいらっしゃるようですが、そんなやり方では
絶対に完成させられないと言い切る自信があります(笑)

ビオトープの定義を何度も説明し、近しい写真を撮影すると印刷して現場事務所の
壁に貼り、現場の進捗状況から間違いに気づき大きな変更を提案もしました。
それに応えるように、現場監督も職人さんも期待以上の働きをしてくれています。


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第1工区から見た第2工区
300分の1スケールで直感的に描いた平面線形が、原寸で形になっていく。
緊張感と責任感、不安感、ワクワク感が混在し、何度も圧しつぶされそうになりながら
ここまで来れました。


これから少なくとも100年は存続させる想いと責任を持って望みましたし、これが実現
できたなら建設業界から足を洗っても後悔しないと思っています。



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■ゲストルームからの眺め
こちらは1週間前の様子。
完成したモノより、建設途中の方がダイナミックさを感じるのでは無いだろうか?
ゼネコンの監督と機械設備の担当者が、この光景を見て「近っ!」と一様に驚いて
いました。


自分としてはこれまでの概念を変える、本質的なビオトープを提案しましたが、
こうして実際に具現化してくると提案した本人が驚く程ですから、工事が完成し
生態系が落ち着く頃には一般の方でも十分に驚愕するモノになる気がしています。

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DEAN&DELUCA 春のジャムセレクションの報告とお礼 [ ・手づくりジャム屋]

3/22~4/19の期間に開催された、DEAN&DELUCAさんの春のジャムイベント
企画が終了し、担当バイヤーさんから丁寧なお礼メールをいただきました。
つくり手の個性で選ぶ、ジャムセレクション_2019春.jpg
※DEAN&DELUCAさんのWEBサイトよりお借りした写真です

それによると、イベント期間中大変好評企画自体も成功したとの事。

ひなたCAFEの商品のこだわりや美味しさがしっかりとお客様に伝わり、ショップ
メンバーのテンションも終始高かったそうで、継続取引の打診もいただき何とか
お役に立てたようで一先ず「ほっ」としました。

これもひとえにご協力いただいた皆さんのお陰です。
本当にありがとうございました。


以上、略儀ながら報告とお礼に代えさせていただきたいと存じます。


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アクアリウムで飼育してみる [ ・New_ビオトープのある研究所]

昨年秋に捕獲した都田川の魚達は庭の水鉢に入れておいたところ、寒い冬を
たくましく乗り切って生き残ってくれたため、生命力に敬意を払って生活環境を
整えてあげることにしました。

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■モロコとモツゴ(クチボソ)
水が綺麗な水槽に移しため、魚体を真横から観察できるようになったものの、
ホンモロコとタモロコ、モツゴの判別が難しい。
モロコ類とモツゴは口ひげの有無でわかりましたが、ホンモロコとタモロコの
判別ができません。

ちなみにWikipediaでこれらの種族を調べてみると・・・


●モツゴ
 コイ目 コイ科 モツゴ属 モツゴ(種)

●ホンモロコ
 コイ目 コイ科 カマツカ亜科 タモロコ属 ホンモロコ(種)

●タモロコ
 コイ目 コイ科 カマツカ亜科 タモロコ属 タモロコ(種)

ホンモロコはタモロコから分かれたため、判別が難しいようです。



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■ミニアクアリウム
アクアリウムと言うより観賞魚水槽ですが、高校生以来実に35年ぶりに淡水魚
水槽を作ってみました。
当時は60cmのガラス水槽でしたが、ステンレスフレームで構成されていたのが
今はフレームレスが出揃ってきました。

さらにサイズも多様化し、今回購入したのは20cm×20cm×24cmの容量8Lの
小型なモノにしましたが、小型淡水魚であれば十分に役割を果たせました。


今回水槽を作った理由は、今後ビオトープ池を完成させるための試験目的です。
実際に毎日飼育することで、魚の行動や性格を知っておこうと思ったから。


さらに、ビオトープ池に植える水草の生育状況を知る必要があると感じたため、
水草を採取しがてら川底の様子を調べてきました。

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■川の様子
川底の砂利をスコップですくってたも網に入れて洗い、砂利の粒度や分布を
調べました。
建設材料としての玉砂利は、ふるいにかけられて粒度を調整するため、粒径が
ある程度揃ってしまいますし、石の種類も単一になります。

しかし、自然の川底は増水を繰り返して作り上げられたため、河川の水系や
流域によって粒度分布や岩石の構成が非常に複雑であることがわかりました。


また、これが一番やっかいなのですが、川に入って砂利をすくってみたり
石をひっくり返してみるとその川独特の匂いがします。

恐らく、流入する有機物の違いやそれらを分解するバクテリアや水生生物の
違いが水の匂いに変化を付けているように感じました。


これらを人工的に作ることは到底不可能ですから、自然環境を真似たとしても
近づけることすら出来ないと思いました。
真似るのではなく、モチーフにした上でオリジナルを創るしかないし、そう
ならざるを得ないことがハッキリしました。

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令和になっても宜しくお願い致します [ ・浜松近郊の川遊び]

仕事は8連休となりましたが、普段出来ない事にじっくり取り組もうと
思っています。

今日から「令和」。
おめでとうと言うのも何となく納得いかないので、いつもと変わらぬ日々を
過ごしております。

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■自然の中でリセット
そんな中、十数年ぶりにFacebookで発見した古い友人から

「ムラマツさんの記事で見る視点にはいつも驚かされます。
 今度、お話しを聞かせて貰えませんか?」
とお声がけをいただいたため、深い自然の中でお弁当をいただいた後、
喫茶店に場所を変えて、多様なお話しをさせていただきました。


案の定、「そんなこと考えた事もありませんでした!」と言われ、
情報と情報が関連付けられない様子でかなり混乱している様子でした(笑)

最初の場所を豊かな自然の中にしたのも理由がありました。
と言うのも、一見すると別々の事柄の様に見える物も根底ではすべて
繋がっているという事を知ってもらいたかったから。

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この写真の中に何が見えるのか?

目に見えるモノだけがすべてでは無いということ。
最初に伝えたのは、人間を含むすべての生き物は何を考えて生きているのか?
と言うこと。

僕らが生きてきた時間は、せいぜい数十年。
しかし、地球上の自然は何百年と変わらずにあり、古来から営々と受け継がれて
いる時間軸の中に偶然居合わせているだけ。


仕事とは、お金とは、働くとは、考えるとは・・・

その答えは自然と対峙すると自ずと判ってくるのではないでしょうか?

新しく「令和」の時代に入り、とんちの様な問いかけで新たにスタートを
切ってみることにしました。

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