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役所の基準を大幅に超えて緑化する理由 [ ・New_ビオトープのある研究所]

外構工事が完了したため、晴れ間の差した時間に外構の完成写真を撮影し、
市役所の緑地課に「緑化完成届」を提出してきました。

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■エントランス
芝生広場の下には150㎥超のコンクリート製調整池が埋設されています。
土被りが確保できないため芝張りとし、囲むように中高木の植栽を施しました。

ゲストは落葉広葉樹主体の優しい樹林に導かれるようにエントランスへ
向かいます。



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■水源の水景
建物西側には千㎡近い屋根で受けた水が湧き出る池(水源)を雑木林で囲んだ
水景の中を歩けるよう、天竜杉の木道を巡らしています。



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■南側
幅が狭いため、池と言うよりも流れのように修景しました。



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■道路から見た水源の景色
外周部はH1200程度のメッシュフェンスで囲んでいるだけですから、散歩する
地域住民の方にも楽しんでいただけます。


これらの完成写真と緑化面積の計算書、緑化率を記載した工事完了届を提出したわけ
ですが、事前協議で担当された方がまだいらしたため直接説明しました。

すると、「事前協議の時からとても気になっていました。こんなに緑化される
事業者さんはいないので、どうしたらもっと緑化率を向上できるか思案していました」
とのこと。


話しを聞いてくれそうな方だったこともり、このクライアントさんがなぜ緑化基準の
15%を大幅に上回る緑化をしたのか、幾つかの観点にわけて30分近く説明しました。


緑化(植栽工事)による事業的なメリットは幾つもあるため、上位3つを中心に
説明しましたが、すぐにはピンと来なかったようです。

一言で言えば、緑化を「経費」と考えるか「投資」として考えるかの違いです。


ビオトープを設ける場合の多くは、広報広告費ですから建設事業費の2~3%程度。
多くても5%程度でしょう。
さらに、一年を通して管理経費が必要となりますから、経費=無駄な費用と
考える経営者が殆どだと思います。

また、潤沢に資金がある企業でも合議制の経営では、2割程度が否定論者で
6割が意見を持たない事が多いですから、大企業でも実現は難しい。


最初の一歩を踏み出せるのは、明確なビジョンを持ち、10年先の未来から今何を
すべきかを問えるバックキャスト思考の経営者でないと、新しい事を実現するのは
まず不可能です。

僕はそのビジョンを共有し、経費をできるだけ小さくし効果を大きくできるよう
設計することに配慮しました。

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